看護管理者向けコラム
高材疾足・好評嘖嘖

看護管理者の方々や看護職の皆様には多事多端の折とは存じますが、本コラム稚稿に少々お付き合いくだされば幸甚の限りです。私は、都内の公立小学校で41年間、教員を永らく務め退職し、現在は若手教員育成に係る仕事をしています。
在職41年のうち21年間は校長等の教育管理職として所属職員に接してきました。校長時代の座右の銘は「一蓮托生」、教頭・副校長時代のそれは「先憂後楽」、そしてずっと掲げ続けた志は「言葉は優しく、心は深く」でした。どの年代も「他者のために全力を尽くす」ことを目標に動いてきたことを、改めて思い起こしています。全てが思い描いたように進んだか振り返ると、当然のことながら失敗体験が多かったと考えています。それだけ学びの材料をたくさん得ながら事に当たってきたのではないかと、体のいい捉え方をしている私をご海容ください。失敗体験は能力の証明ではなく学びの材料と化すことを、教育管理職とくに判断職ともいえる校長として真摯に職員に示し続けたことは功を奏しました。
経験の浅い若手教員や業務上で主任を任せられたばかりの教員は、とかく職務遂行に際して迷うことが多々あります。やるかやらないか迷った時には、必ず実行することを選ぶように助言してきました。当然のことながら、校長・副校長がその儀表となり率先垂範していくことは言うまでもありませんが、部下の積極的な取組を促す上司からの進言こそが重要です。失敗することを危惧する気持ちが支障となっていれば、うまくいかなかった時の責任は上司が取ることを必ず添えて、部下を安心させることも欠かせません。
実は、校長時代の終盤に私は、がん治療をしなくてはならない危機に見舞われました。学校経営上の危機管理や家族の介護も重なり、人生最大のピンチに遭遇したのです。外科手術か定期的な通院治療か等、セカンドオピニオンで訪れた病院で大揺れに揺れる私自身への、親身な対応を継続し支えてくださった看護管理者Oさんのお蔭で今の私があります。命の恩人です。本当に、ありがとうございました。現在も私が尊敬してやまない、器量人たる看護管理者の方々と全ての看護職の皆様に改めて深甚なる謝意を捧げ、本コラムの上記テーマ(こうざいしっそく=看護管理者の方々を四文字熟語で表すとこうなる!・こうひょうさくさく=看護管理者の方々や看護職の皆様への感謝!)を設定いたしました。
現在、私は上述した職務をいただいて7年を迎えました。因みに「あとみよ そわか」を座右の銘とし、看護管理者の方々を見習い、日常での細やかな気配りや思いやりを大切にしながら足元を見つめ直し責任を全うしていこうと決意しています。
高材疾足:才知があり、すぐれた働きをする人
好評嘖嘖:評判が非常に良く、人々から褒め称えられること

