中堅看護職向けコラム
モヤモヤの因数分解のススメ

新卒で入職した職場で数年、仕事は毎日楽しく、ワクワクしながら働いていたころ。他部署の尊敬するセンパイから飲み会の帰りにふっと言われた言葉にぶつかって、そこからモヤモヤが始まった。
「そろそろキャラで仕事するのも限界だよな」
キャラで仕事するとは何か?私はキャラで仕事していたんだ!キャラで仕事したらだめなのか?どうしたら・・・・はて?
センパイの思惑にまんまとはめられたのかもしれない。とにかく、たのしくて夢中でやってきた今までが「キャラ」によるものだったのかと思うと、猛烈にぐるぐるし、それを観察されていたのかと思うと恥ずかしく、でも、実は、何のことかはさっぱりわからず、モヤモヤが止まらなかった。いったい何がいけなかったの?モヤモヤはたちまち黒い雲のように燻り、重くのしかかってきた。
今思えばそれはセンパイの作戦だったのかもしれない。ただただ夢中で、なんでもかんでも猪突猛進、力量以上のことも引き受けた挙句に周りを巻き込んで大騒動、ほら、今日もなんとかなった!というドタバタの日々だった。それは充実とは程遠いものだったのだ。
どうやってそのモヤモヤを脱出したのか。それもまた、別のセンパイの力を借りたのだった。こともあろうに私は「キャラで仕事をしている」という投げかけを受け止めきれず、「きいてくださいよ、キャラで仕事するなって言われちゃって」と自嘲気味にも、あちこちで愚痴っていた。センパイが自分に対して関心を寄せてコメントしてくれたことが少し嬉しかったのもある。でも評価して言ってくれていたわけではないことはわかっていた。
そんなとき、別のセンパイが、私に「モヤモヤの中身が何なのかじっくり考えてみたら?」と言ってくれた。モヤモヤを因数分解し、その正体を見極めろということだ。ぼんやりしていたモヤモヤも、解像度をあげていくと、問いが立っていった。その問いをもとに動いてみると、「キャラで仕事している」状態が何でできているのか、少し見えてきた。いつものテンションで推し進めるのではなく、地に足をつけてやろう、と一呼吸おくように心がけた。
もがきながらも、自分なりに考えて抜け出せた感があった。こうしたほうがいい、こういうところがダメだ、と指摘されて直そうとしていたら、たどり着けなかったかもしれない。自分で小さな問いをたててひとつひとつやってみる。センパイ達が導いてくれたことだ。
振り返ってわかる大切なこと

