新人看護職向けコラム
新人さんに届けたい、二度の“新人”を経験した私からのエール

私は産婦人科病棟に看護師として就職しました。外科を学びたいという希望でした。新人の頃の私は、毎日が必死で、毎日が挑戦でした。最初の一年はできない自分に落ち込んだり、先輩の指導に十分応えることができずに迷惑をたくさんかけて泣きたくなる日もありました。それでも、同期の仲間や、そっとサポートしてくださる指導者以外のスタッフ、病棟にいるほかの職種の方が優しく声をかけてくださり、その支えがあって日々を重ねていました。あれから30年経っても、そのころお世話になった方とは交流があり、今でも思い出話に花が咲きます。大変だった頃の出来事はかえって楽しい思い出に代わることもあると感じます。
産婦人科病棟では、リスクのある妊娠経過を乗り越え赤ちゃんを出産される方、婦人科ならではの疾患となり将来の妊娠が望めなくなった方などいろいろな困難にある女性の看護に携わりました。病棟では助産師の先輩から指導をいただく機会も多く、その方々への憧れ(メンターですね)もあり助産師となりたいと考えるようになりました。
進学のため一旦退職し、その後助産師となった私は人生二度目の“新人”を経験しました。新人に戻ることへの戸惑いや不安はありましたが、一方で一度目の新人時代の経験を活かせることも多くありました。新人であることはマイナスばかりではなく、新人だからこそ素直に学べる、学ぶ姿勢があれば周りが教えてくれ支えてくれる。新人だからこそ成長の伸びしろが大きい。そしてこの時期は最初の数年にしかない貴重な時間であるということを知った上での二度目の新人生活でした。
今、壁にぶつかっている新人看護師・助産師さんへ伝えたいのは、「焦らなくていい」ことです。あなたが今感じている不安や悔しさは、決して無駄ではありません。できない自分を責めるより、昨日より少しできた自分を見つけてあげてください。それができると他の仲間が悩んでいるときにその人のできているところを見つけて、励ましてあげることができるようになると思います。はじめてお母さんになる女性は赤ちゃんの抱き方や授乳の仕方一つとってもはじめはうまくいかず、「自分はダメな母親だ」と落ち込み、育児に悩みます。そんな方に対して、助産師として、焦らなくていい、昨日よりうまくできていることがある、ということをお伝えしています。自分の新人の頃の経験が活かされて患者さんに対しても支えになる優しさを持てるのではないかと思います。
二度の新人期を経験した私が自信をもっていえることは「新人のあなたには、自分を誇りに思う日が必ず来る」ということです。どうか今日も、自分のペースで一歩ずつ進んでください。あなたの成長を応援しています。

