新人看護職向けコラム
職場で腕を磨く3つのポイント ~先輩、上司、仕事~

私は、人は仕事を通じて育つものだと考えています(これをOJTと言います)。座学もオンライン研修も重要ですが、任された仕事で試行錯誤することによって人は1人前になる。それをサポートするのが座学やオンライン研修なのです。
かつて昭和から平成にかけては、「先輩の背中を見て育つ」という言葉がありました。最近この言葉は流行りませんが、私は今でも重要だと思っています。歌舞伎演技の様式は「型」と言われますが、これは後輩が先輩を「真似る」ことによって継承されます。「先輩の背中を見て育つ」とは要は先輩を真似ること。皆さん、仕事をあてがわれたら是非職場の先輩をじっくり観察して下さい。もちろん全部真似する必要はありません。先輩には「反面教師」という負の側面が必ずあることを、忘れないで下さいネ。
先輩の次は、上司です。部下育成の責任者は管理職ですが、「部下に寄り添う管理職」というのが最近のデフォルトです。机を叩き、大きな声を出す、こうした行為は令和の御時世ではパワハラ、セクハラに認定され、即アウトです。その分管理職は部下に「優しく」なり、罵声やダメ出しは「1on1ミーティング」に置き換えられました。
一見すると、管理職から皆さんへの発信が少なくなると思いがちですが、決してそうではありません。管理職は、令和の制約の中で様々なチャネルを駆使して皆さんへのメッセージを送り続けています。ただ、アナログ情報はデジタルのそれに比べ誤解が生じやすいことは事実です。是非、分かったような気にならないで、管理職に皆さんの疑問をぶつけて下さい。それが、管理職との本当のコミュニケーションを促進することに繋がると思いますヨ。
最後は、あなた自身に一言。それは「苦手な仕事にチャレンジする」こと。「エ~できない!」と思った仕事を振られても、決して断らないで下さい。楽々できる仕事ばかりしていても、能力は伸びません。ちょっと背伸びが必要な仕事にアタックする、それがあなたの力を伸ばす機会です(絶対できない仕事は任されません。安心して下さい。チャンと見ている人がいますから)。かくいう私も、今年度から新しい大学に赴任して、新しい科目を任されました。全く初めてですが、自分の「引き出し」を駆使して講義計画を組み立てるのは、なかなか楽しいですヨ。
以上のことは、私自身の自戒の念によるものです。若い皆さんに、少しでも参考になれば幸いです。皆さんの今後の活躍を期待しています。頑張って下さい。

